≪現代思想(2)−構造主義・レヴィ=ストロースについて<その2>−≫
2004年8月25日<その1からつづき>
またストロースは、実存主義における「歴史の目的」と
いう概念を激しく批判した。
なんでもこの「歴史の目的」は、西洋のそれが主となっている
らしく、そんなものなくても、ヨーロッパ以外の国はそれぞれの
歴史をもっている、ということだ。これは文化人類学者たる
ストロースの信念だった。まったくごもっともな主張。
日本にもちゃんと2000年(?)の歴史があるしね。
また同時に、人文科学の目的は人間を「構成」することでは
なく、「解体」することだと主張した。
学問は、歴史の目的に従いつつ、状況のなかで主体的に
決断する人間を対象とするのではない。
そのような主体的な決断を行う生そのものを可能とする、
社会の構造(システム)を対象とすべきであり、ここでは
主体としての人間の概念は「解体」されるべきだとした。
具体的に、人間をどう扱うのかはよくわかりませんね。
社会の構造だけじゃあ、人間そのものは扱えないし…
しかし、歴史の目的なんて、ヘーゲル的というかマルクス的
(?)というか、そんなのがまだ生きていたんですね。
実存主義本来のあり方なのかなぁ…。
個人的には、歴史はどこかに向かって「進歩」してる
なんて思っていないですけどね。まぁ、観点の取り方に
よりますけども。特殊な観点を持てば、進歩といっても
差し支えないと思う部分は、個人的に思うところがある。
俺の持論なんかええですわな。
とりあえず、ストロースの批判は、この人間の理性の
歴史と目的という、西洋の形而上学に対する批判だった、
そうだ。ヘーゲル批判でもありそうですな。
この人間の「解体」の宣言は、構造主義的な方法の
開始を告げるものだった、とはじめての哲学史では
分析している。
構造主義の特徴は、人間を主体として捉えてそこから
社会を描くのでなく、人間の決断を左右する力をもった
社会の「構造」を捉えるといった、今までにない
新しい視点だという。
またこの、実存主義の次の思想と目された構造主義は
神話学、社会学、歴史学の分野でも並行して進められた
らしい。ストロースは文化人類学だものね。
そこで構造主義の哲学者としても、専門分野はけっこう
バラバラだったりする。
そこで次は精神分析のラカン、その次は文学のバルト、
さらにマルクス主義のアルチュセールを紹介します。
またストロースは、実存主義における「歴史の目的」と
いう概念を激しく批判した。
なんでもこの「歴史の目的」は、西洋のそれが主となっている
らしく、そんなものなくても、ヨーロッパ以外の国はそれぞれの
歴史をもっている、ということだ。これは文化人類学者たる
ストロースの信念だった。まったくごもっともな主張。
日本にもちゃんと2000年(?)の歴史があるしね。
また同時に、人文科学の目的は人間を「構成」することでは
なく、「解体」することだと主張した。
学問は、歴史の目的に従いつつ、状況のなかで主体的に
決断する人間を対象とするのではない。
そのような主体的な決断を行う生そのものを可能とする、
社会の構造(システム)を対象とすべきであり、ここでは
主体としての人間の概念は「解体」されるべきだとした。
具体的に、人間をどう扱うのかはよくわかりませんね。
社会の構造だけじゃあ、人間そのものは扱えないし…
しかし、歴史の目的なんて、ヘーゲル的というかマルクス的
(?)というか、そんなのがまだ生きていたんですね。
実存主義本来のあり方なのかなぁ…。
個人的には、歴史はどこかに向かって「進歩」してる
なんて思っていないですけどね。まぁ、観点の取り方に
よりますけども。特殊な観点を持てば、進歩といっても
差し支えないと思う部分は、個人的に思うところがある。
俺の持論なんかええですわな。
とりあえず、ストロースの批判は、この人間の理性の
歴史と目的という、西洋の形而上学に対する批判だった、
そうだ。ヘーゲル批判でもありそうですな。
この人間の「解体」の宣言は、構造主義的な方法の
開始を告げるものだった、とはじめての哲学史では
分析している。
構造主義の特徴は、人間を主体として捉えてそこから
社会を描くのでなく、人間の決断を左右する力をもった
社会の「構造」を捉えるといった、今までにない
新しい視点だという。
またこの、実存主義の次の思想と目された構造主義は
神話学、社会学、歴史学の分野でも並行して進められた
らしい。ストロースは文化人類学だものね。
そこで構造主義の哲学者としても、専門分野はけっこう
バラバラだったりする。
そこで次は精神分析のラカン、その次は文学のバルト、
さらにマルクス主義のアルチュセールを紹介します。
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