ガダマー(1900〜2002)。なんと、2002年に亡くなっている。
2年前ではないですか(しかも102歳!?)…扱いとしては
現代哲学でいいんでしょうか。ディルタイの哲学を批判しつつ
継承しているようだし、昭和堂(扱っているのはこちらだけ)
の分類でもそうなっているのでいいとおもいます。

しかし個人的にはディルタイよりベルクソンのがいい線いってる
気もするんだけど、ガダマーもジンメルもディルタイが
心の師ですか。。

ガダマーはハイデガーの現象学も参考にしているそうです。

ジンメルははじめての哲学史のみだけだったけど、ガダマーは
昭和堂のみ。で、昭和堂でも2ページ分も扱ってないので
やはり内容は薄くなります。

ガダマーの哲学のキーワードは「影響作用史的意識」。

現代の進歩史観、進歩信仰、科学的客観性への信仰は、
特にここ最近、近代に由来するものである、とガダマーは
言う。それにも見られるように人間の意識は、伝統によって
規定され、制約されるようなものである。

人間の意識は、伝統に対して無力。我々が今、科学的
客観性を信じて疑わないように。

また人のもつ「先行判断、先入見(先入観?)」もまた
伝統によって規定づけられている、そしてまた、伝統に
対して人は、他者から話を聞くとき、「対話」の時の
受身的姿勢のように、受身でのぞむ、というようなことを
言うけども、ちょっと詳しいところは原著行き、かもしれない。
ここの紹介だけでは、彼の思想の核はつかめない。

 
生の哲学と名づけられた哲学はここで終わり。

次は哲学の保守本流、ヘーゲル〜ニーチェと発展してきた
実存主義を正統に継ぎ(?)、またそれを発展させた
「現象学」の創始者フッサールにいきます。

今もっていろいろ分野がある哲学だけど、この現象学は
伝統的な哲学の流れを汲む正統「哲学」、らしい。

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