きょうの日記
2004年7月12日きょうは、ふつうにHALでした(まぁ、ふつうじゃなくHALな日
というのはあまりないが)。
授業は相変わらず順調。ただ俺自身の目標設定からすると
まだ己を磨ききれてない日々が続く。
超人ですな、やっぱ。永劫回帰を欲しますよ。
<今日読んだ哲学本>
ヘーゲルそっちのけで哲学史をよんでます。
今プラトン通り過ぎてアリストテレスを少し見た。
アリストテレス後、デカルトまでたいした哲学の進展は
なかったようだけど、デカルト以後になってくると、
ガリレイとかニュートンとか出てきて、物理学的にも
かなり近代的な色を帯びてきます。
その神話的説明ゆえに、物理学とよく対比される哲学。
哲学学んだ後は物理学…というのもちょっとキツイが
よく知るにはそうしたほうがいいのかもしれない。
けど哲学の次は歴史学って決めてるから、物理学やるなら
その後…(´・ω・`)いつになるやら
ちょっと話を横道にそらそう。
なんで俺が哲学をいろいろ学ぼうと思ったのか、について。
なんつったって、つい最近だからね、読み始めたの。
5月とか6月じゃなかったか。ほんとに初学者なんだけど。
理由はいろいろある。まずいちばん大きなものが、
社会問題を考えるうえでの、何か指針が欲しいと思ったから
である。
今色々な問題を日本は抱えているが…、最も大きな問題といえば
自衛隊のイラク派遣だと思う。
まだ勉強中の俺だから、今はまだはっきり何かを言ったりは
できない、新聞も斜め読みしてるし。
新聞読むだけでも、それなりの意見は言えるようになるのかも
しれないね。けど、新聞の記事自体も、ある程度の基礎知識が
ないと、よく背景が分からないものが多くてまともに読む気が
おきない。小〜大まで完膚なきまでに劣等生だった俺は、歴史に
関しても政治経済に関してもその他に関しても、はっきりいって
標準的なレベルよりずっと無知である。
そこで最初は、改めて歴史を学ぼうと思った。歴史をひもとくことによって
今に生かせる知恵を得る…以上に、主に近代史において、日本と
世界がどうかかわってきたか、正しく知ろうと思ったからである。
学校で学んでいれば持っているはずの基礎知識がないから、
えらく苦労するだろうなぁとは思っていたけど、とりあえず
世界の通史などを書いてある本をいろいろ読もうとしてみた。
なにせ、今は歴史認識問題に関しては紛糾しているし、
投票権を持つ自分としても、自分なりの歴史観を持っておく
必要があるかと思ったから。
それで、足しげく図書館に通うようになった。あれやこれやと
歴史の本をあさってみるが…、思ったような、自分の見たい
歴史の本がない。というのも、歴史の本って、著者の考え方が
強く反映する本だよね。だから、なんというか、資料を直接
提示しながら吟味するような本が欲しかったわけだけど、
そういった本ってあまりない。教科書的な歴史の通史本か、
2.26事件とか細かい事例をくわしく扱った本か、歴史認識それ自体
についての考え方の問題とか、そういうのしか、見当たらない。
そのうち、欲しい本がないので、歴史本自体にすこし辟易してきた。
それでもとりあえず、教科書的な通史を読もうとは挑戦したけど
最初のほうで飽きてしまう。しょうがないので、いちばん興味が
ある、近代史の、特に日本の歴史認識問題の本をいくつか並行
して、興味を持続させつつ読もうかと思っていた、そんな折。
地元の図書館て、歴史の棚の裏に、哲学の本があるのよね。
で、歴史、と哲学者、って、ほかのものよりずっと結びつきが
深いような感じがしない?しないか(^_^;)なんか俺的に、
歴史本の文章って、たまに哲学者の言葉と共に引用されてたり
して、哲学者ってその時代時代の、重要な思想の核みたいなものを
つかみ出している人たちなのかなぁなんて漠然と思っていた。
まあ、当たらずとも遠からずという感じかもしれない。
で、棚が近いので、欲しい歴史本が見つからないときになんとなく
本を眺めたりしていた。
ニーチェとか、素人でも知ってるビッグネームには多少興味が
あったし、教養としても役立ちそうだし…
最初は、歴史のオマケ的に、哲学者の考え方も軽く敷衍しておこう
かな、なんて感じで読み始めた。
その時々の、思想の巨人たちの意見が、歴史を知るうえで参考に
なるかなと思ったこともある。
(就活で使えるかな、と思ったこともある)
で、最初は、かの有名な「図解雑学」シリーズの哲学を読んでみた。
図解がしてあって、分かりやすいよね。このシリーズ。だから
最初は期待していた。
だが。これが、大とは言わないが、ハズレだった。哲学者の考え方を
それなりに敷衍してはあるんだが、それぞれの時代における
そういった考え方の意義みたいなものが、ほとんど伝わってこない。
何を意味の無いたとえ話持ち出して、人間の心理とか世界説明
してるんだろうなぁ?物理学とか心理学のが優れているだろ。
と、思ってしまった。
最初から割となめてかかっていたので、その本を読んで、
やっぱこの程度なのかね〜、と少し落胆した。とはいえ、
俺がまだ、その人たちの考え方をよく知っていないから、
そう読めるのだろう、とも思った。そういった、何か深遠な
真理が隠されている迷宮というか、洞窟のようなイメージを
なんとなく感じていた。ともあれ、まだまだ色々読んでみる気はあった。
次に読んだのは。俺が今絶賛している、竹田青嗣さんの
「哲学ってなんだ」という本である。
これが、大当たりだった。
この本はじつに面白く、俺の今の哲学への興味の源泉は、
すべてこの本からきていると言っても過言ではない。
1日で一気に読みきってしまい、その後は、竹田青嗣さんの
ニーチェ入門、プラトン入門、現象学は<思考の原理>である、
はじめての哲学史、などなど、読み漁る、とまでいかないが
ある程度読み、今は恋愛論、恋愛というテクスト、ハイデガー
入門などを読もうと思って借りている。
哲学が築いてきた膨大な知恵の結晶と、それを今後に生かす知恵、
どのように哲学が進化してきたのか、そして今哲学界がどんな
方向に進んでいるか、ということが、非常にわかりやすく
説明してある。
竹田さんに対しては、批判もあるようだ。あるようだけど、
竹田さんの本を読む限りでは、これでほとんど説明し尽くされている
といった感が否めない。
もちろん、そう感じるからこそ、他の人の本と読み比べ、自分の
直観が正しいかどうか吟味する必要があるのだが(それこそが
哲学的思考である)。
えらい長くなった。ともあれ、こうして俺の哲学への情熱は
今にいたる。今では、歴史本そっちのけで哲学本を読んでいる。
とはいえ本義を外してもいかんので、歴史本も、哲学本がきり
ついたら、だんだん並行して読んでいこうと思っている。
次は、竹田さんが凄く評価しているプラトンの紹介ですな。
これも長くなりそうだ…
というのはあまりないが)。
授業は相変わらず順調。ただ俺自身の目標設定からすると
まだ己を磨ききれてない日々が続く。
超人ですな、やっぱ。永劫回帰を欲しますよ。
<今日読んだ哲学本>
ヘーゲルそっちのけで哲学史をよんでます。
今プラトン通り過ぎてアリストテレスを少し見た。
アリストテレス後、デカルトまでたいした哲学の進展は
なかったようだけど、デカルト以後になってくると、
ガリレイとかニュートンとか出てきて、物理学的にも
かなり近代的な色を帯びてきます。
その神話的説明ゆえに、物理学とよく対比される哲学。
哲学学んだ後は物理学…というのもちょっとキツイが
よく知るにはそうしたほうがいいのかもしれない。
けど哲学の次は歴史学って決めてるから、物理学やるなら
その後…(´・ω・`)いつになるやら
ちょっと話を横道にそらそう。
なんで俺が哲学をいろいろ学ぼうと思ったのか、について。
なんつったって、つい最近だからね、読み始めたの。
5月とか6月じゃなかったか。ほんとに初学者なんだけど。
理由はいろいろある。まずいちばん大きなものが、
社会問題を考えるうえでの、何か指針が欲しいと思ったから
である。
今色々な問題を日本は抱えているが…、最も大きな問題といえば
自衛隊のイラク派遣だと思う。
まだ勉強中の俺だから、今はまだはっきり何かを言ったりは
できない、新聞も斜め読みしてるし。
新聞読むだけでも、それなりの意見は言えるようになるのかも
しれないね。けど、新聞の記事自体も、ある程度の基礎知識が
ないと、よく背景が分からないものが多くてまともに読む気が
おきない。小〜大まで完膚なきまでに劣等生だった俺は、歴史に
関しても政治経済に関してもその他に関しても、はっきりいって
標準的なレベルよりずっと無知である。
そこで最初は、改めて歴史を学ぼうと思った。歴史をひもとくことによって
今に生かせる知恵を得る…以上に、主に近代史において、日本と
世界がどうかかわってきたか、正しく知ろうと思ったからである。
学校で学んでいれば持っているはずの基礎知識がないから、
えらく苦労するだろうなぁとは思っていたけど、とりあえず
世界の通史などを書いてある本をいろいろ読もうとしてみた。
なにせ、今は歴史認識問題に関しては紛糾しているし、
投票権を持つ自分としても、自分なりの歴史観を持っておく
必要があるかと思ったから。
それで、足しげく図書館に通うようになった。あれやこれやと
歴史の本をあさってみるが…、思ったような、自分の見たい
歴史の本がない。というのも、歴史の本って、著者の考え方が
強く反映する本だよね。だから、なんというか、資料を直接
提示しながら吟味するような本が欲しかったわけだけど、
そういった本ってあまりない。教科書的な歴史の通史本か、
2.26事件とか細かい事例をくわしく扱った本か、歴史認識それ自体
についての考え方の問題とか、そういうのしか、見当たらない。
そのうち、欲しい本がないので、歴史本自体にすこし辟易してきた。
それでもとりあえず、教科書的な通史を読もうとは挑戦したけど
最初のほうで飽きてしまう。しょうがないので、いちばん興味が
ある、近代史の、特に日本の歴史認識問題の本をいくつか並行
して、興味を持続させつつ読もうかと思っていた、そんな折。
地元の図書館て、歴史の棚の裏に、哲学の本があるのよね。
で、歴史、と哲学者、って、ほかのものよりずっと結びつきが
深いような感じがしない?しないか(^_^;)なんか俺的に、
歴史本の文章って、たまに哲学者の言葉と共に引用されてたり
して、哲学者ってその時代時代の、重要な思想の核みたいなものを
つかみ出している人たちなのかなぁなんて漠然と思っていた。
まあ、当たらずとも遠からずという感じかもしれない。
で、棚が近いので、欲しい歴史本が見つからないときになんとなく
本を眺めたりしていた。
ニーチェとか、素人でも知ってるビッグネームには多少興味が
あったし、教養としても役立ちそうだし…
最初は、歴史のオマケ的に、哲学者の考え方も軽く敷衍しておこう
かな、なんて感じで読み始めた。
その時々の、思想の巨人たちの意見が、歴史を知るうえで参考に
なるかなと思ったこともある。
(就活で使えるかな、と思ったこともある)
で、最初は、かの有名な「図解雑学」シリーズの哲学を読んでみた。
図解がしてあって、分かりやすいよね。このシリーズ。だから
最初は期待していた。
だが。これが、大とは言わないが、ハズレだった。哲学者の考え方を
それなりに敷衍してはあるんだが、それぞれの時代における
そういった考え方の意義みたいなものが、ほとんど伝わってこない。
何を意味の無いたとえ話持ち出して、人間の心理とか世界説明
してるんだろうなぁ?物理学とか心理学のが優れているだろ。
と、思ってしまった。
最初から割となめてかかっていたので、その本を読んで、
やっぱこの程度なのかね〜、と少し落胆した。とはいえ、
俺がまだ、その人たちの考え方をよく知っていないから、
そう読めるのだろう、とも思った。そういった、何か深遠な
真理が隠されている迷宮というか、洞窟のようなイメージを
なんとなく感じていた。ともあれ、まだまだ色々読んでみる気はあった。
次に読んだのは。俺が今絶賛している、竹田青嗣さんの
「哲学ってなんだ」という本である。
これが、大当たりだった。
この本はじつに面白く、俺の今の哲学への興味の源泉は、
すべてこの本からきていると言っても過言ではない。
1日で一気に読みきってしまい、その後は、竹田青嗣さんの
ニーチェ入門、プラトン入門、現象学は<思考の原理>である、
はじめての哲学史、などなど、読み漁る、とまでいかないが
ある程度読み、今は恋愛論、恋愛というテクスト、ハイデガー
入門などを読もうと思って借りている。
哲学が築いてきた膨大な知恵の結晶と、それを今後に生かす知恵、
どのように哲学が進化してきたのか、そして今哲学界がどんな
方向に進んでいるか、ということが、非常にわかりやすく
説明してある。
竹田さんに対しては、批判もあるようだ。あるようだけど、
竹田さんの本を読む限りでは、これでほとんど説明し尽くされている
といった感が否めない。
もちろん、そう感じるからこそ、他の人の本と読み比べ、自分の
直観が正しいかどうか吟味する必要があるのだが(それこそが
哲学的思考である)。
えらい長くなった。ともあれ、こうして俺の哲学への情熱は
今にいたる。今では、歴史本そっちのけで哲学本を読んでいる。
とはいえ本義を外してもいかんので、歴史本も、哲学本がきり
ついたら、だんだん並行して読んでいこうと思っている。
次は、竹田さんが凄く評価しているプラトンの紹介ですな。
これも長くなりそうだ…
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